ホーキング、ブラックホールを語る (ハヤカワ・ノンフィクション文庫) | スティーヴン・W・ホーキング, 佐藤 勝彦, 塩原 通緒 |本 | 通販 | Amazon
2017年に重力波の検出に伴い、その実在が確認され、2019年に電波望遠鏡で初めて
その姿の撮影に成功し、今再注目の天体「ブラックホール」
ホーキングによるBBCのラジオ講義の内容が本にまとめられた。
巨大な星がみずからの重力で内部につぶれ、光さえも外で出てこれなくなったもの
がブラックホールである。アインシュタインは、1939年度の論文では、重力で崩壊
するなどありえないと言っていたそうだ。
それを否定していたのが、ジョン・ホイーラー。(ブラックホールに毛がない)
・事象の地平面
・ブラックホールの存在は、間接的に認めることができる。
- ブラックホールの近くの星がその重力により、引き裂かれるために、その振動が
重力波として、宇宙空間を伝わると考えられるからだ。
10億年以上前の2つブラックホールの衝突で先般、検出されたとのこと。
今では、古い話だ、ノーベル賞の対象となった現象か。。。
・熱圧力
通常、(太陽など)水素をヘリウムに変える熱過程によって、生じる。
通常の星は、この圧力によって、重力で押しつぶされないで済んでいる。
NASAは、熱圧力で膨張するのを重力で押しとどめている状況を圧力釜に例
えている。
★燃料が尽きると、星は収縮に向かうが、白色矮星になる場合がある。
質量の上限は、太陽質量の約1.4倍。チャンドラセカールによる。
中性子性の質量限界は、レフ・ランダウが計算で導いている。<<知らん。
★縮退圧は、熱圧力と別の概念。
★ブラックホール理論検討は、原爆開発で有名なオッペンハイマ―が1939年に
共著の2つの論文で示した。(質量の大きい星が密度が無限大になることを
示した。)
★クウエーサー ブラックホールの周りをぐるぐる回っている物質でできた円盤
と考えられている。明るく輝きすぎ。核過程では説明できない。
※赤色矮星、白色矮星、中性子性、ブラックホール それぞれの違いをまとめよ。
★1970年に数学的発見。ブラックホールを取り囲む事象の地平面の表面積について
ブラックホールに新たな物質や放射が落下するたびに地平面の表面積が増大する。
★エントロピーとの相似性。同一と見なしていいか?
★ブラックホールは3つのパラメータで定義できる。質量、角運動量、電荷。
(ベッケンシュタインにより提唱。)
それ以外の以前の情報は保持していない。ブラックホールになるとエントロピー
減る?
★ブラックホールになりうる構造は無限にあるのか? 否。量子効果が関係する。
不確定性原理に従えば、ブラックホール自身の波長よりも小さい波長をもった
粒子にしか形成できないとのこと。 なんだ?
★事象の地平面の表面積に比例する有限のエントロピーがあれば、ブラックホール
の温度も表面重力に比例した有限の温度がなくてはならない。???
よくわからないが矛盾するとのこと。外に温度を発生することができないからだと
ブラックホールは、なにものも外にださないので。。
★ブラックホールは、一定のペースで粒子を放出することが予想された。
外に出ていく粒子の波長が熱を示唆していたのが確信の大きな理由。
ホーキング放射と呼ばれるものである。
★仮想の粒子と反粒子が生成される。その証拠として、ラムシフトがあげられる。
★内部で情報が失われるか否かの議論。よくわからない。ファインマンの理論を
持ち出して、解決? 多世界解釈? なんか話を作りすぎのような気がする。
さらには、スーパートランスレーション(超並進対称性)という数学的アイディア
の導入。ブラックホールは柔らかい毛(エネルギーゼロの量子状態)を持っている。
★『時間順序保護仮説』や『宇宙創成の無境界仮説』を提唱している。前者は聞いた
ことある。でも多世界に分岐ありなら、保護いらないのでは?