多重結合をもつ物質の化合について(岩波量子化学)

量子化学 (化学入門コース 6)

の第一章のおさらいを始めた。量子化学は、何の役に立つのかが最初に述べられている。その一つとして、『反応によってなにがせいせいするか、また、反応がどのように

進むかを予測することができる。』とある。例えば、エチレン(C2H4)とブタジエン

(C4H6)とでシクロヘキセン(C6H10)が反応。エチレン(C2H4)とエチレン(C2H4)とで、

シクロブタン(C4H8)の反応について述べられている。後者は、反応が進みにくいらしい。その理由がわかるというもの。また、エチレンとブタジエンのH原子をそれぞれ

-CHO基と-OCH3基で置換した化合物どうしから、オルト構造は進むがメタ構造が

進まないとかの理由も説明できるそうな。

二重結合をもつ化合物通しが反応した場合の物質の構造がすぐにわからない。

数学的に候補を見つけるアルゴリズムはないのか。まだ見習いなのでそのロジックが

わからない。わかる人は、二重結合が取れた場合の手の位置がどこの移るのかすぐに

わかるのだろうけど。現在は、計算機でできるレベルにきているのだろうな。

個人的には、量子化学を離れて、この辺りが気になった。